盗難手口 リレーアタックとは

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盗難手口 リレーアタックとは

▼詳細
リレーアタックは、近年多くの車で採用されている「スマートキー」の仕組みを悪用して車を盗難する手口です。
まずはスマートキーの仕組みをご紹介した上で、リレーアタックの手口をご紹介します。

スマートキーは、従来のように車のキーを鍵穴にさして回す必要がなく、車のキーを持ってドアノブに触れることでロックが解除できます。また、スマートキーを身につけた状態でスタートボタンを押すことで、エンジンをかけることが可能です。(ドアロックの解錠方法やエンジンの始動方法はメーカーや車種によって異なります)

なお、一般的にはスマートキーと呼ばれていますが、メーカーによって名称が異なる場合があります。

従来の車のキーにも、「キーレスエントリーシステム」というキーのボタンを押すことで遠隔操作によって、ドアロックやロック解除ができる機能を備えたものはありました。このシステムは、現在も多くの車種に採用されていますが、スマートキーでは、解錠のためにリモコンキーのボタンを押す必要もありません。

スマートキーと車本体には、お互いの電波を認識するための送信機・受信機が設置されています。スマートキーが車から半径1メートル〜1.5メートル程度の範囲に近づくことで、これらの機器が自動的に電波を識別し、ドアロックの解除などが可能になります。

電波は車両ごとに暗号化された固有のものが設定されており、盗難対策として「イモビライザー」というセキュリティシステムとも連携しています。

リレーアタックの手口
便利で防犯性能も高いスマートキーですが、このシステムを悪用した手口がリレーアタックです。

スマートキーが常に発している電波は微弱なもので、本来なら車に近づかなければ認識されることはありません。しかし、特殊な機器を使うと微弱な電波をキャッチして増幅させることができ、この電波を車両まで中継することで、ドアロックの解除やエンジンの始動を可能にしてしまいます。

多くの場合、リレーアタックは2〜3人が1組になって行われます。まず1人が車から離れた場所でスマートキーを持つ所有者、もしくはスマートキーが置かれている玄関先などに近づいて電波を受信します。受信した微弱な電波は特殊な機器を経由して2人目、3人目と中継され、最後には車のロックを解除するという方法です。

海外では2010年頃に欧州を中心として被害が出始めました。日本では2017年頃から被害が発生し、現在も増加傾向にあります。

なお、盗難された車両は、スマートキーの交換や車の解体などの処理を施されたあとに、海外へ輸出されることが多いようです。

リレーアタックを防ぐには、以下のような5つの対策があります。

1.スマートキーを電波が遮断できるケースに入れる
2.玄関付近などに鍵を置かない
3.節電モードを設定する(一部メーカー)
4.リレーアタック防止装置を設置する
5.スマートキーの微弱な電波をオフにする

リレーアタックは、現在普及しているスマートキーの仕組みの穴をついた盗難方法で、スマートキーが発する微弱な電波をキャッチして車のロックを解除します。

スマートキーの利便性はやや損なわれますが、対策として有効なのは、スマートキーの電波を遮断するケースや金属製の缶に鍵を入れる、節電モードに設定するといった方法です。
また、玄関から離れた部屋に保管し、外に電波が届かないようにする方法も効果的です。

盗難対策は意識改革で防ぐことも可能な為、徐々に主流ではなくなってきている盗難手口です。

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